実話例②
Ｈ１２年６月に会った方は上顎前歯６本ブリッチを入れていました。どうしましたかとお聞きしたところ、プロボクシングのデビュー戦（Ｈ４年。２２才時）で使用していた既製品のマウスガードが飛んで、そのまま試合を続行していた所、顔面にパンチを受けて前歯4本を折ったそうです。最初義歯を入れていたけれども、具合が悪いので左右の犬歯を削ってブリッチを入れたと言っておりましたが「２本の歯で、４本を維持しようなんて無理ですよ。あと２本､（左右の第１小臼歯）削らないと維持できませんよ」と話しましたが、本人もよくはずれると言っていました。若くして健全な歯を４本無くして２本（本来ならば４本）削ってブリッチにしたという事は、私にすれば耐え難い話です。保険治療で義歯、ブリッチにかかった費用は１０万円以上だったそうです。
例えばその方にオーダーメイドのマウスガードを作りましょうとお勧めして「そんなお金をかけて作る気はない」と言ったといたします。このようなことになって、あの時作っておけばよかったと思って後悔しても取り返しはつきません。
